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アイデアだけでも世界を変えられる
インターネットによって可能になったビジネスモデルに、大規模に個人同士が取引するための「プラットフォーム」を提供するというものがある。eBayやYahoo!オークションのようなオークションサイト、Kivaやmaneoのような個人間ローンのサイト、単発の小さな仕事を仲介するoDeskやAmazon Mechanical Turkのようなアウトソーシングサービス、あるいは自家用車を複数人でシェアしたり、個人間で貸し借りするCaFoReようなサービス、そうしたものが数多く登場している。すべてに共通するのは、インターネットによるトランザクションコストの劇的な低下によって、はじめて可能となったビジネスモデルということだ。それまで互いに発見が不可能で売買が成立し得なかった個人間で、あらゆるモノ・サービスが取引されるようになりつつある。
この文脈で考えれば、AirBnBは必然的に登場してきたサービスと言えそうだが、私が知る限り、日本にはまだこうしたサービスはない。私はここに大きなビジネスチャンスがあると思うと同時に、日本が直面する問題も感じずにいられない。
前出の個人間ローンサイトのmaneoは、もともと都市銀行に勤めていたエリートビジネスマンと、法律の専門家が立ち上げたベンチャーだが、それでも前例のないビジネスであるために関連省庁との調整に2年半かかったという。日本でAirBnBのようなサービスを正攻法で立ち上げるには、下準備にいったい何年かかるのだろうか。過剰なコンプライアンス要求のために、従来の法規制や商習慣に外れたことをやろうという気概のある若者が出て来にくいということはないだろうか。
もう1つ、AirBnBの創業者2人と話していて感じたのは、PHPしか書けなくてもITで世界にインパクトを与えるサービスが作れるという事実だ。AirBnBの2人はアイデアを証明し、ベンチャーキャピタリストから投資を集め、今はRailsハッカーを雇い入れてWebサイトを開発・運営している。世界を変えるのはアイデアであり、新しいビジョンを持った人々だ。そうした人々が純粋な技術者である確率は、今後どんどん低くなっていくのだろう。
ともあれ、今後、海外出張や海外旅行を予定している読者の皆さん、AirBnBで「人間らしく旅して」みてはいかがだろうか?
友人の西村さんが書いたムチャクチャ素晴らしい記事だ。アットマーク・アイティは彼みたいな記者を抱えていることを誇りに思うべきだよ。
どこかの企業がなんちゃらっていう製品をつくったなんて速報はもうアキアキだからさ、こういう誰もが経験できない体験談とその個人固有の資質から出てくる考察が読みたいんだよね、僕らはさ。
(via kashino)
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